東洋医学的メカニズム

クシャミ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみの症状が辛い花粉症…。このようなアレルギー反応は、体に入ってくる杉やヒノキの花粉(抗原)に対して体内でそれを防ごうとする防衛力(抗体)によって起こります。
杉やヒノキは昔からあったのに花粉症で苦しんでいるyが多くなったのは最近のことです。それは、排気ガスや他の浮遊物で空気が汚れてしまっているからかもしれません。
東洋医学的に花粉症の原因を考えると、冬の期間に暖房設備が整った室内で長時間過ごすことが多くなった現代。空調の風によってカラダは、風の邪気(風邪ふうじゃ)を受けている状態になっています。風邪の影響で体内に熱が発生されてしまいます。この熱は、春の陽気によりさらに増えてしまいます。そして、さまざまな症状があらわれるというわけです。
鼻炎になって鼻水が出るのは、体内の水が体内で発生された熱によって動くためです。この熱は、カラダの外に出たり、上にのぼる性質があります。
しかし、体力が落ちていると体内の気が不足し、充分にカラダの外に発散ができないため、顔や頭に熱が多くなり鼻水が出てしまいます。熱による刺激が加わりクシャミが起きたり、熱が鼻や目に停滞し鼻づまりと目のかゆみを引き起きたりします。
つまり、花粉症の予防や症状を軽減させるためには、冬の間にどのように過ごすかが鍵となります。
冬の間に暖房設備の整った室内にこもらず、適度に冷たい風にあたり運動をし、またカラダを冷やし過ぎないように注意することも大切です。また、鍼灸治療によって胃腸の調子を整え、体内の気の産生を活発にするとさらに効果的です。