なぜ鍼灸で痛みが楽になるのか
鍼灸のご経験がある方ならお分かりだと思いますが、痛みがある肩や腰に鍼灸施術を受けると痛みが減って楽になります。では、なぜ楽になるのか……。その理由について解説していきます。
鍼灸のカラダに対する反応には2種類あります。
まず、1つ目は「刺激による生体防御反応」
鍼灸刺激によって皮膚を赤くなり若干の痛みを発生させ、あえて炎症を起こすのです。この炎症を鎮めるために血液が仕事を始めます。とくにいい仕事をするのが白血球。白血球が外敵を食べて殺菌してくれるのです。頼りになりますねぇ。
2つ目は「筋肉の緊張を緩め、血液循環をよくする」
血流が滞り硬くなった筋肉は筋緊張を起こしています。そんなガチガチの筋肉へ鍼刺激が加わると、その刺激は信号となって脊髄へ送られます。信号は脳へ進むものもありますが、軸索反射とよばれ脊髄から直接血管へ指令が出ます。その指令は、『血管を広げなさい!』というものです。
この指令により、血管が広がり血流量が増し、血行が良くなるという仕組みです。
このように鍼灸刺激により、血液が活発に動き始めることを利用して痛みの原因物質も血液と一緒に流します。
だから、鍼灸を受けると痛みが楽になるのです!