東洋医学的対処法
※虚というのは、不足している状態のことです。
※陽明経とは、陽明大腸経と陽明胃経のことで、鼻と関連が深い経絡であり鼻のそばにツボがあります。
※太陰肺経は、鎖骨の下から始まり、腕~親指までを通るツボの道のことです。
※督脈とは、カラダの後ろ側の中央に並ぶツボの道のことです。
東洋医学的に脾とは、胃と一体となって働き、飲食物の消化や吸収を行っています。 脾がうまく働かなくなると、腹痛や下痢など消化吸収に異常を生じます。現代では、食べ物に恵まれ日頃から食べ過ぎていて胃腸が疲れている人が多くいらっしゃいます。そのために脾虚の体質の方が増えています。
当院の経絡治療では、まず肺虚や脾虚を治してから、鼻の症状を治していきます。鼻の症状だけを治しても根本的な気の不足を補わなければ、すぐに症状はぶり返してくるからです。
鼻の症状を治すときには、四白、上星、印堂などを使います。やはり、陽明胃経や督脈のツボがよく効きます。
薬膳では、カラダを温めるネギやショウガ、シソなどがおすすめです。また、山椒や胡椒などのスパイスを使ったお料理もおすすめです。温める作用が強い食材の摂り過ぎにはご注意ください。
鼻水とともに浮腫みが気になる方は、水はけが悪い体質になっています。小豆や黒豆などの豆類を摂るとよいでしょう。
花粉症の方は、症状が出始める1、2カ月前から、このように様々な対処法を実践しておかれると効果的です。